辻邸キッチン、ほぼ完成!

まず、聞いて下さい。
誰でも比較的かんたんにもできるんです。
やりたい人、ぜひ連絡ください。


BEFORE
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AFTER
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やるやるといってなかなかやらず、着手したのは去年のいまくらい。
1月くらいしか、自分のことに時間とれないので、
毎年、豊富は『今年1年、自分のための年にする。』で4日くらいで豊富を裏切ります。

去年の1月くらい?
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おらー。虫でも何でもでてこい!
お酒のんで、BGMがんがんかけてやってやったぞ〜

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キッチンシンクを置いてから、床を張ったのか、ここだけ凹んでいたので、
上から針葉樹合板3×6サイズ ¥2500円くらいを買ってきて、張りました。

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既存の木の模様のゴムカーペットがいやだったので、以前近くの中田木材で、
格安で買ったブナのフローリングを張りました。

 

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シンクはIKEAで買ってきました。
料理は架空の女性に作ってきてもらう。料理はしない『男前キッチン』となづける。
親から心配のメールも来ました。

この状態で1年くらい生活していたのかと思うと、人間生きられる。水さえ出れば。

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天板は以前の勤務先でもらったナラ。
下の什器はIKEAの中古品。いただきもの。

シンクのセットを買わなくても、こういう食器収納があれば、それを改造して、
シンクみたいにできます。今回はこれを利用。

とりあえずこれで生活してみようとするも、
あまりの使い勝手の悪さにまたこれにもどりました。

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男前〜。

暗いので、壁もぶち抜きました。写真ありません。
長屋の土壁をハンマーで壊しました。こんな感じで。
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ホドラーの絵大好きです。
解体は以外とたのしいです。

このときも、ちょっと精神を麻痺させるために、
すこし呑みました。上機嫌でシンクで火垂るの墓の節子の真似して自撮りする
愉快なさみしいおっさん。
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そして去年の12月30日
大宝木材からナラを購入。請求が怖いですが、いいナラをリーズナブルに扱ってます。

天板をはぎあわせ、シンクの穴をあける。
什器の上にのせて、シンクをかぽっとはめて、水洗をもどす。これだけ。

つぎは引出し。
前板をはぎあわせ、
IKEAの食器収納の前板を変えるだけです。ほんとにこれだけで、こんなに変わります。
ぺたぺたシールみたいな薄い板を張るんでしょ?とみなさん思われがちですが、

単純に20mmくらいの前板がビスでとまっているだけなので、外して、
20mmくらいのナラを張るだけです。

こんな風に、引き出しの箱と前板がビスでとまっているだけなので、はずします。
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取手は木でもできるし、コの字型のアイアンをつけてもいいし、
でも、今回は既存の取手をそのまま使う事にします。
木だけよりも、清潔感がでます。

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おらっと外したら、すんなり分かれました。構造を見ると、
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このギザギザの部分が、板の溝にはまっているだけなんですね。

そこで、教室のエース、電動工具のトリマーで3mmの溝を掘りました。

既存の前板の厚み20mmと同じ厚みにした20mmのナラ。
そこにおんなじ溝をほります。何にも考えなくていいです。

お手本が前にあるので。

で、はめます。

次に、前板をもどしていくのですが、この時がすこし難しい。
なるべくきちんとあわせたい。斜めになったり、しめるときにぶつかったりしたくない。

ですので、両面テープで、くっつけながら、両面テープごとビスで止めて行きます。
クランプという締め付け道具があればもっと便利ですが。

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よし、となったら、インパクトドライバーで、前板をとめつけていきます。
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うまくつきました。

このくり返しです。

できあがりました。

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タイルは大正DIYマーケットで購入のアウトレット13枚3000円。

自分でやる、醍醐味はそこで、職人だったら使わない多少割れたタイルも、全然OK。
だって自分、そんなにどうせきれいに貼れないし。という。


最後に、自分の想いになるので、興味ある方だけ、お読みください。
最近のDIYって、やってみよう!自分でつくるハンドメイド!ってところが主流だと思うんですが、僕が思うに、それはそれで一つありなんですが、

DIYを文化にすることを目指すんでなくて、その先の、職人へのリスペクト、モノの価値、仕事の価値を養うことが、一番重要だと思うんです。

文化は『木』みたいに自然に育つもので、産む物ではない。もう一度文化を見直すきっかけのDIYとして、やってみてやっぱり、職人、手仕事、汗、経験てすげぇ!と感じることがゴールなのかな。と。

僕はIKEAもニトリも素敵だな。と思います。
でも、人間って、ここは許せるけど、ここは安っぽい。とか、ここいらんから、安っぽくてもこれでいい。みたいな『個人』で、それがあたりまえで。

だから、個人の価値で自分で作ってみて、あかんかったら、やっぱりあかんかった。うまくいったら、(他や価格設定を否定するのではなく)おれ、あたい、できるやん。と、ただそれだけな感じがするんです。

僕の知り合いにも、信じられないくらいの技術の職人さんがたくさんいます。
その価値が誰が見ても等価値、という文化に成熟(戻る事?)してほしいな〜。なんて思いながら木工教室勤めてます。

通われる生徒さん皆様、ほんとうにいいものつくられる。職人さん以上かも。でもそれは時間やコストとの折り合いがあって、でも、出来た時はほんとうに良い顔されてて。

通って頂いている生徒さま皆様、良い方ばかりなのは、『価値』がしっかり理解されている方が多いのがわかった年末年始でした。


需要があれば、キッチンの前板を無垢に変えよう!ワークショップ&相談会みたいなこと、やりたいです。もし、ご興味があればコメント、もしくはイイネ!みたいなのお願い致します。
その需要を見て、ご検討させていただきます!今年もどうぞ宜しくお願いします。

コメント

    • 杉中
    • 2017年 1月 04日

    年末 支払いに来られた大工さんに セルフリフォームの現場を見てもらいました。谷先生と同じアドバイスで まずはどの設備が必要か役所に確かめた方がいいとの事で なんとか今週中に行こうと思っててます。そのあとは なんとか自分で作りたいと思っていたので大変心強いです。今日の日経新聞(夕刊)にも書いてありましたが 自分でシンク作る人 増えてるらしいですね。しかし大きいし重たいし かなり不安です。相談会あったら助かりますー。

      • 2017年 1月 05日

      すごい!進んでますね〜。
      やるならワークショップ形式でやりたいです!
      杉中さんは教室お通いですので、お越しのさいにでもぜひ聞いて下さい!
      得意の写真資料もって。

      セルフリフォームとなると、換気扇の位置、防火など、空間ごと変えようとするとなかなか大変ですね。こんど見に行きたい!

    • 川上
    • 2017年 1月 14日

    密かにタライ(シンクというよりこっちでしょ)で過ごしていることを心配しておりましたがWWW
    良かったです~。
    それにしても、見事な変わりよう。
    シンク前(今度こそシンク)は煉瓦だったんですね、木のブロックかと思っていました。
    壁の感じも楽しい。床も、温かな表情でいいですね。
    いや~、お見事!!
    家に帰るのが楽しいでしょうね。

      • 2017年 1月 14日

      タライ(笑)

      ご心配おかけしました!

      シンク前は木のブロックでいこうと思ってたのですが、やっぱり水と熱を考慮して
      煉瓦のタイルをはりました。

      最後の仕上げがまだですが。

      ありがとうございます!

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