乾燥

みなさん、こんにちは。
アルブル木工教室の米地です。

木は乾燥させないと使えません。
何故かといいますと、木は乾燥するときに変化するからです。

立ってる木を切って、それをつかって椅子を作ったとすると、木がだんだんと乾いてくるにしたがって縮んだりすると椅子が傾いてしまいます。

また、木は外側の成長している場所と中心の成長がとまり硬くなっている場所で硬さが違います。中心が硬くなって背骨のように木をささえていますので、その部分は固くならざるをえません。

柔らかい部分はよく縮み、硬い部分はあまり縮まない、といように違いがあるとどうなるかというと、反ってくるんですよね。全体的に縮むんじゃなくていびつに縮むからその分反るんです。

時間が経つことによって形が変わってしまうなんて素材として使えないですよね。

それでどうするかというと、乾かしてつかうことになるわけです。

乾くまでに縮んだり反ったりするんですが、乾ききるとそれ以上反りにくくなります。
そのために木は乾燥させてつかうことになります。

ここまでは私の専門の広葉樹の話。
木の話なので基本的には同じなんですが、針葉樹ではちょっと違うところがあります。
次のような写真をごらんになったことありますでしょうか?

針葉樹は広葉樹よりも柔らかいんですが、縦方向には強いので建築物の柱に使われます。
そしてテーブルやカウンターに使う材とちがって柱は見えないので割れていても問題ないわけです。

上の写真はヒノキの柱材、背割りが入っています。
木は乾燥するにしたがって反ったり割れたりしてくるので、製材したときに先に割っておくんです。するとそれ以上反ったり割れたりしないそうです。

…そうです、というのは針葉樹は専門ではないので、友だちから聞いた話ですけどね(^^;;

木と乾燥の話、また機会がありましたら続けたいと思います。

それでは、また!

 

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