特集1【高い?安い?きれい?よくわかる図解、木目のはなし。】

木目のおはなしをひとつさせていただきます!
そんなこと知らなくてもいい!な内容かもしれませんが、
生徒さまには自然や植物のなりたちに興味がある方も多く、
G.W.の読み物に一読ください。

スタッフがよく聞く、木らしい方がいいですか?の意味


生徒さまに出す材料で、
天板(テーブルでいう最上面=舞台!)や、
引出しの前板などをお出しするときたまに

『タケノコ模様が入ってる方がいいですか?まっすぐで落ち着いている方がいいですか?』
とお尋ねすることがあります。

最後まで読んでいただければ、どういうことか、まるっとわかりますので、5分、おつきあい下さい。

 

3種類の木目(木の取り方)がある。


1.板目

板目の挽き方は『ダラ挽き』ともいう挽き方で、
何も難しいことを考えず板をスライスする挽き方です。

木は『金太郎飴』のように円筒形状にまっすぐ伸びるかというと、そうではありません。
どちらかといえばムーミンのスナフキンの帽子のように円錐形状に上にも胴回りも成長しますので
これをダラ挽きすると、俗にいうタケノコ模様(山なりの2次曲線)があらわれるのです。
(図の取り方をすると、柾目になる部分もあります。)

2.柾目

まんなかの追柾目はとばして、柾目をみてみましょう。
木の断面(木口)の年輪が二次曲線でなく直線になっています。
これが板の表面を見たとき、柾目、とよばれる直線を構成するのです。

3.追柾目

板目と柾目の中間で木口が45度になっています。でも、
木の表面に洗われる木目は柾目とほぼ同じですね。

(図の取り方をすると、柾目になる部分もあります。)

取り方をまとめると、柾目や追柾目などの直線の木目の木をとろうとすると、
ムダになる部分がたくさんでてくる。

=あるいは、『丸太から取れる柾目は稀少』

ということがわかります。

マグロの捌き方、みたいに、木にも取り方による稀少部位があるんです。

もちろん、上の挽き方は機械的なものを参考にしたもので、
現に、宮大工さんや、数寄屋大工さんは丸太を買い、木のくせを読み、
まっぷたつにして、半分は板目で引いて、1/4は追柾目、もう1/4から柾目を。など
どう切り分けて、どう使うというものを、木口に書いたりしています。


補足ですが、山の等高線をイメージすると、木が切られたときどのようになるかイメージできます。
それも自然を感じる楽しさの一つです。

例えばこの木目、真ん中のタケノコ模様が一度途切れて、また円形の板目が出てきています。
成長の過程で、一部くびれて、また膨らんだ部分がこの円形の場所です。
木は、きれいに円筒にのびるわけではないので成長の過程で個性がたくさん見れますね。

 

『木らしい木目』とは?


一般的に、
おとなしい感じにしたい場合は柾目、
木の個性を感じさせたい場合は板目、

と説明しています。

最近は技術の発達とともに
突板(木を広く長く薄くスライスして貼付けた板)
木目プリント調の製品を目にする機会が多くなりました。

突板でつくられた板は、柾目を何枚も広くつなぎあわせることもできますし、
例えば事務所の壁一面、柾目の合板、なんていうのもよく見かけます。

最近、それに見慣れたからか、タケノコ模様の板目を好む方が増えているように思います。
無垢の木で、自分の手でつくるのであれば、木の個性、表情を見せたい。
との想いからだと、嬉しくおもいます。

もちろん柾目は柾目で、とてもきれいで、上質な優雅さを醸し出します。
価格も板目より高価です。

どちらも、同じ木。取り方によって、価値や、与える印象が違うなんて面白いはなしですね。

 


さて、これで終わりとなりますが、まだまだ奥深い木のはなし。
見た目の印象だけでなく

扉、脚、天板、鏡板など使う部分により、柾目を、板目の方がいい。ということがあります。

木はいきものですから、収縮したり膨張したり、それが、板目、柾目に大きく関わってきます。

続きは次回の口上にて。

おつきあい頂きましてありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

教室指導員、ほか、ワークショップ・イベントのプロデュース担当。
趣味:楽器演奏、美術鑑賞、デザイン、ものづくり全般

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