【ポータブルお仏壇】(住吉区在住 Tさん-女性)

空間の創造。どこでも祈れるポータブルお仏壇

木工は本当に初めてですが、こんなものを作れますか?と相談いただき、作るお手伝いをしてきた4種類のお仏壇がついに完成。
被災された方々が限られた空間の中、故人を偲べる安らぎの場をつくりたい。との想いから、初めから最後までご自身で企画立案、製作まで行いまいした。

  • 仕様
  • コメント

サイズ:通常)各 A4サイズ、B5サイズ、文庫本サイズ(縦置き/横置き)
材料:タモ、ヒノキ、さくら、けやき

イメージやコンセプトはしっかり決まっていたものの、作りながら、形をみながら決めていきたいところがやっぱりあるもの。
試行錯誤を繰り返しながら、ご自身で完成させました!コンセプトや動機に共感し、できるだけ作りたいように作りたい方法で協力させていただいたので、完成したときにはスタッフ一同感動でした!

(スタッフ辻)

想う人との想い出こそ、場所を選んでほしくない。安らぎのヒノキ

相談を受け、まずはじめにつくったのがヒノキのA4サイズ。お仏壇や仏具、宗派についてたくさん勉強されていたので、それをヒアリングしながら、イメージをかためていってできた形。

A4サイズのブック型に主要仏具がぴったりと収納されています。
だからといって無機的な直線にならなによう、有機的な曲線も取り入れ、やすらぎを演出しています。


ちなみにヒノキの香りには人の心を落ち着かせるフィトンチッドという物質が含まれています。

観音開き、タモのB5ブック型。

こちらは奥行きがあり、仏像を置ける形に。タモの木の木目にもこだわりました。
タモのしっかりとした手触りが、高級感を演出しています。

これだけの道具がこの中に収まっているとは驚きですよね!

ポケットにもおさまる文庫本サイズ

こちらは故人を偲んだ思い出のものなどを備えられる、文庫本サイズ。
苦労したのは写真を入れ替えられるようにスリット状にしたところ。それと
できるだけ自然のものだけで作りたい。(ただし動物性のものはつかわない)というこだわり。

蝶番部分を「がんぴ紙」にして試作したところ、結局強度などの理由で残念ながら金属蝶番にしたのですが、
そのこだわりも応援したかったです。

トータル空間デザインを勉強されているTさんですが、空間を作るのでなく、その人その人が故人を偲べる空間を作るお手伝いをするものを作る。
そんな内容にとても胸を打たれました。

言うなれば、僕たちの教室も似たようなことがあてはまります。

ぼくらは家具をつくるのではなく、みなさんのそれぞれ思いをご自身の形にする。ことを、協力させていただいているといいうことです。

今回も素敵な作品に関わらせていただいてとても楽しかったです。

ABOUTこの記事をかいた人

コメント

    • 川上
    • 2019年 4月 10日

    ついに、完成されたのですね!
    なめらかな曲線が何とも言えない優しい
    雰囲気を醸しだし
    「本棚にある本の横に並べるような」と
    おっしゃられていましたが
    お言葉どおりのコンパクトさ。
    素敵な卒業記念になりましたね!

    • スタッフ辻
    • 2019年 4月 10日

    川上さん、コメントありがとうございます!
    そうなんです!とても喜ばれていました。
    女性らしいやさしいラインですよね〜

    作る工程を自分で体験して、ものの価値や、世の中のデザインの核心、何がつたえたいのか、どこにこだわっているのかを勉強できたことが一番の価値。とおっしゃってました。嬉しい言葉です。

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